ガーデニング初心者 水やりで枯らしてしまう7つの原因と基本を知ろう
毎日水をあげるの?水やりを少なめにってどうゆうこと?水やりをしているのに枯れてしまった。水をあげているのに元気がない。そんな事ってありますよね。植物の水やりは非常に難しいものです。水やりの基本を知り大切な植物を長く元気に育てましょう!
Contents
1.ガーデニング初心者はまず水やりの基本を知ろう。
まず初心者の方が園芸店で植物を購入する際、多くの種類があるのでどれが育てやすいのかわからず戸惑ってしまいますよね。
店員に初心者でも育てやすい植物を尋ねると、環境の変化に強く少々荒い育て方であっても力強く生きていくことが出来、年中出回っている品種や、水やりを頻繁に行う必要のない品種を勧められる事が多いです。
が、しかし実際に勧められた植物を育ててみるが上手くいかずに枯らしてしまう話をよく耳にします。
何度やっても枯らしてしまう方。水やりの基本的な考えを知らない場合が多いです。
2.水やりで失敗してしまう原因とほとんどの植物に共通する水やりの基本7つ
水やりで失敗してしまう原因は、ほとんどの植物に共通する水やりの基本を知る事が答えになります。初心者が陥りがちな水やりを5つの例にして解決法を探っていきたいと思います。
①水やりは毎日行うものだと思っている。
→水やりは植物の種類、植物の大きさ、季節、地植え、ベランダ、室内、鉢の大きさ、鉢の素材、鉢の形状等様々な形で例え同じ品種であっても1つ1つ大きく違ってきます。
その植物毎に見合った水やりのタイミングがあるので、毎日水をあげているのにどうして枯れるんだと思っている方、土の表面が乾いていない状態で水をあげていると根腐れや細菌が発生したり、根が弱り枯れてしまいます。土の表面が乾いている事を確認してからたっぷり水をあげましょう。
例外として、プランター、鉢植えの植物で、真夏の昼間の直射日光を浴びる場所にある植物には毎日朝晩水をあげます。
曇り空や雨天ではないかぎり、真夏の強い日差しの元ではあっという間に土が乾いてしまいます。
地植えの場合でも晴天が続くと土中の水分がなくなり根が弱り枯れてしまうので天候を見ながら朝晩水をあげて下さい。
②植物が複数ある場合全て同じタイミングで水やりをしている。
→これもその1と同じ事が言えます。それぞれ植物の性質や季節、天候、植えている場所などによって水をあげるタイミングが大きく変わってきます。
③1回の水やりの量が少なすぎる。
→¨水やりは少なめにして下さい¨と言う情報に対して1回に与える水の量を少なめにあげる方がいますがこれは誤った考え方です。
水やりを少なめにというのは、水をやった日から次回の水やりまで間隔をあけるという事です。1回の水やりは必ずたっぷりあげます。
それは主に葉に水分を溜めることのできる多肉植物や乾燥を好む性質を持った植物があてはまります。これらは表土が乾いていても頻繁に水をあげる必要はありません。
プランターや鉢植えのあらゆる植物に共通して言える事だとですが、水は鉢底から流れ落ちる程たっぷり与えます。
苗を購入し手持ちの鉢に植え付けた時に鉢いっぱいに土を入れるのではなく、鉢の大きさにもよりますが3センチ〜くらいのウォータースペースをあけておき、鉢の縁いっぱいに水をやります。
そうすることで不要な養分がぬけ土中の水分が入れ替わり新鮮な酵素をとりこみ元気な根が育ちます。
地植えの場合はほとんどが降雨に任せて構いませんが、降雨がなく乾燥が続く場合や真夏の直射日光の下では水やりが必要になってくるので、植物と天候の様子を見つつ朝晩たっぷり水をあげましょう。
④水やりの時間帯がバラバラ。
→水やりは必ず朝行います。植物は朝になり気温があがってくると呼吸をし水分を取り込み蒸散を始めます。
夕方になると活動がよわまり水分を必要としないので、夕方以降に水をやっていると多湿になり病気になったり徒長や根腐れの原因になるので必ず朝行いましょう。(エアプランツ等夕方以降に気孔を開き水分をとりこむものもある)
真夏の場合、地植えやプランター、マンションのベランダ等日中日が当たる場所にあるものは朝晩の比較的涼しい時間帯の2回水やりをします。
真夏の厳しい直射日光の下では朝の水やりだけでは夕方にはカラカラに乾きあっという間に弱り枯れてしまいます。
真夏の昼間の厳しい暑さと直射日光の中水やりをすると土中の温度が上昇し根が蒸れて枯れる要因に繋がるので絶対にやめましょう。
日中日が当たる場所にあり天気の良い日の朝、土が乾いていなくても水をたっぷりあげます。
朝湿っていても強い日差しであっと言う間に土は乾き、夕方にはかなり弱っていたり枯れてしまったということがあります。
冬の場合は朝のみ。夜間は冷え込む為水をやると根が凍って枯れる原因や根が弱り徒長に繋がります。
冷たい水をやるよりもぬるめの水をやるようにすると、土が急激に冷え根が弱る事はないので植物も喜びます。
⑤土の乾き具合からの水やりのタイミングがわからない。
→これは初心者の方が1苦戦する事だと思います。
基本的には土の表面が乾いたら水をあげます。
表面が白っぽくなり水分を含まずサラサラした状態。目で見て、手で触れてみるとよく分かると思います。
土には沢山の種類があり乾きやすい土や水分を保持する土、水はけを良くする土等様々ですので1つ1つよく確認します。
夏場の水やりについては先程述べましたが、冬場の場合は土の表面が乾いてから2日〜葉の様子を見つつ水やりをします。冬は多くの植物が成長をせず休眠している為過剰な水やりは控えます。
⑥土だけに水をやるor地上部である葉に水をやる。
→まず¨葉水¨という考え方がありそれを知らずに、ジョウロのシャワー等を使って真上からジャバジャバかけている方がよくいます。
間違っている訳ではありませんが、植物には葉から水分を吸収する性質を持った、葉水がたっぷり必要なものと、葉や花に水がかかるとのを避けるものがあるのです。
これらは購入時に予め調べておきましょう。
葉水のやり方は霧吹きやジョウロのシャワーを使ってよく晴れた風のある日に葉の表はもちろん裏側にもたっぷりあげましよまう。
ジメジメしたりと多湿の日や風のない日に葉水をすると水分を吸収、蒸発しにくく葉から病気になる恐れがある為控えます。
地植えできるものの多くはあまり気にする必要はありませんが、軒下植えや移動させられる鉢植えを推奨されている乾燥を好み多湿を嫌う性質を持つものは蒸れると弱ってしまう為葉水は避けましょう。
以上のように述べましたが、葉水は害虫がつくのを予防する為や害虫を除去するのにも有効な手段の1つですので、葉水を避けるべき植物にもよく晴れた風のある日に葉水をする分は問題ありません。
何度も言いますがこれらも必ず朝行いましょう。真夏の昼間など厳しい暑さの中行うと葉が蒸れて病気を発生させたり枯れの原因になります。
⑦受け皿を捨てていないor鉢底と地面が接する面に水の通り道がない。
→室内にある植木鉢の場合は大抵受け皿を使用していますよね。水をあげたあとは必ずこの受け皿に流れ出た水を捨てましょう。
よくうっかり忘れてしまう方も多いと思いますが、忘れてしまっては鉢底に水分がたまったままになり根腐れの原因になったり細菌が繁殖して病気になってしまいます。
室内にあるものでも水やりの際はなるべく庭先やベランダに出したっぷり水をあげ、鉢底から水が流れなくなってから室内に戻すようにしましょう。
庭やベランダの野外で育てている鉢植え(プランター等も)でコンクリートに直においていませんか?。
鉢底の足が短いものが多く、コンクリートなど平らな面に直置きすると水の通り道が狭く乾きにくいため多湿になってしまいます。
ベランダや庭先のコンクリート等平らな面におく場合はすのこや粗めの人口芝生等をひいて水が流れ出るスペースを作ってあげましょう。
これをする事で真夏の地表の照り返しや温度の上昇から守ってくれたりと良い役割を果たしてくれるので是非やっておきましょう。
3.植物の性質を知ることでそれぞれの個性に見合った水やりができるようになる。
なんとなく身に覚えがあるなと思う方が多いのではないでしょうか。植物は千差万別。
園芸において1番重要な要素の1つである水やり。園芸経験が少ない方、これから始めようと思っている方はまず園芸店に足を運ぶ前に、予め今の季節に見合った植物について調べ、ほしい品種をある程度しぼっておき、その性質を知り、これなら育てられそうだと思うものを見つけてから行動すると失敗も少なくなります。
しかし情報を元にチャレンジしても失敗はつきものです。それでも何度もチャレンジしていくうちにだんだんと水やりのコツがわかってきます。
植物も生きていて日々成長していきます。毎日同じ時間を過ごしていると自然と1つ1つの植物の表情が見え、水が必要なタイミングがわかってくるものです。
水をやった後の元気な姿、水がなくなり元気がない姿を知る事も重要です。
元気な時は葉にハリがあり色艶良くピンッと太陽の方をしっかり向いています。元気がない時は葉にハリがなくなり下向きに垂れてしまいます。多肉植物の場合は水切れを起こすと葉にしわがはいります。
葉や花の様子をしっかり観察する。それが1番良く植物の状態を知る事が出来、水やりが上手くなる近道かもしれません。
まずは品種、季節、天候、置き場所、成長具合、鉢の大きさによって差が出てくる土の水分量の変化を知り、植物の性質を知り1つ1つの違いが見えてくるようになると育てる上で自信がつきより一層園芸が楽しくなると思います。
4.まとめ
水をやるということがいかに複雑になっているのか…とやる気をなくす必要はありません。無知のままでは上手くやるのに時間がかかってしまいます。時間がかかっていてはどんどん植物は弱り枯れてしまいます。大切に育てている植物の元気がなくなるとショックですし元気に育ててあげたいですよね。
購入店の方に質問してみたり、本を読んでみたり、ネットで調べてみたり。自分からまず植物を知る事から始めてみて下さい。
植物も私達と同じく日々光を浴び水や空気を取り込み呼吸をしています。
植物を育てる楽しみを知り植物の呼吸に耳を傾けてみるとその生きるサイクルがだんだんわかってくるものです。
1度根を伸ばした植物は自分の力では動く事はできません。是非あなたが植物の呼吸を知り生きるサイクルを知り、その植物の性質に見合った環境作りを心がけ、心地よく生きていける少しの手助けをしてあげましょう。