植え替え時期と古い土の処分の仕方,植え替えには新しい土を使おう

2019年12月3日園芸の基本

鉢植えの植物には必ず1年から3年で植え替えが要になりますのでこます。その際に必ずでるのが古い土。植え替え時期っていつなの?古い土はどこに捨てるの?公園の花壇や山?古い土の使い回し、再生はできるの?といった疑問がわくと思います。まずなぜ植え替える必要があるのかを理解し、正しい古い土の処分の仕方、植え替え時期と植え替えの仕方を知りましょう。

1.なぜ植え替えをするのか

前回の植え替え時または購入時から1年〜が経過すると、植物は大きく成長し、鉢の大きさに対してバランスが悪くなり地上部を支えられなくなったり、根も鉢いっぱいにぐんぐん伸びて根詰まりを起こします。
肥料分も偏りが出てph値も変化し、腐葉土やピートモスの有機物が減り、細菌や虫が繁殖している状態です。
赤玉土など粒の大きな物は崩れ粉々になり排水性、通気性が悪くなります。
このまま放置するとどうなるでしょうか。根は腐り病気になり地上部は弱り枯れてしまいます。植物を長く元気に大きく育てるためには植え替えは必要不可欠なのです。

2.古い土の再生について

植え替えをすると必ず出てくるのは古い土です。
これはまた使えないのか?と考える方は多いと思います。
使用したままの状態では再利用はできません。上記で述べたように古い土の環境は悪くなっています。
そこで古い土に新たに手を加えれば再利用することはできますが、かなりの手間と費用を費やすのでおすすめしません。再生できたとしてもそれはやはり不完全な土です。新しい土を使用しましょう。

3.新しい土を使おう

植え替える際には新しい土を購入しましょう。最初に覚えておきたい土作りの基本で

述べたように対象の植物に合った土を使いましょう。自分でブレンドできればより良いですが、市販の培養土を使うと手間も費用もあまりかかりません。きちんと良い土を選ぶようにしまょう。

4.古い土の処分の仕方

古い土の処分の仕方を知らなくて困る方が多く、ゴミとして出したり花壇や山に撒く方も見受けられます。
お住まいの自治体毎に処分方法が異なるのでネットで調べるか、自治体に電話で問い合わせましょう。可燃ゴミで出す事が多いです。
ホームセンターで引き取ってくれるお店もあるので近所のホームセンターに問い合わせてみて下さい。
の花壇や山にまくのはダメです。最初の1で述べたように使用済みの土の環境は悪く根が残っていると繁殖力が強い植物だと再び成長を始め他の植物を駆逐する怖れがあります。山でもこのような事になると生態系を脅かす怖れもあります。場所によっては花壇などに撒くことを許可している所もあるようですが、植物の事を考えたらやはりきちんと自治体やホームセンターに引き取ってもらうのが妥当です。

5.植え替えの時期

花苗の場合
基本的には春と秋の暖かいよく晴れた日に植え替えをします。
春は最低気温が15℃を下回らなくなった4月〜5月。
秋は残暑が弱まり涼しくなる9月下旬〜10月が目安です。
多年草の花苗を毎年植え替えます。花が咲いている時に植え替えるとストレスで株が弱まる事があるのでできれば開花時期は控えます。熱帯植物のような耐寒性の弱い花は、寒くなると成長がとまり根が伸びないので秋に行う場合はなるべく早くに植え替えましょう。

観葉植物の場合
購入時期または前回の植え替え時期から1年〜3年が植え替えの目安です。
水のしみこみが遅くなった・根が鉢底から出ている・鉢の大きさに対して株が大きすぎる・株の生育が鈍いなどが見られたら植え替えのタイミングです。観葉植物は寒さに弱いものが多いため、本格的に暖かくなる5月から9月中旬頃までには植え替えます。真夏はできれば避けます。

6.植え替えのやり方

用意するもの
・一回り大きい鉢
・土(培養土orブレンド)
・鉢底石(軽石や赤玉土の大粒)
・鉢底用ネット(台所用ネットでも可)
・スコップ
・割り箸等棒状の物

天気の良い日の午前中に行います。
現在使用中の鉢よりも一回り大きい鉢に植え替えます。根がのびきっていないものや、ある程度成長していてそれ以上大きくしたくないものは鉢のサイズは変えなくても大丈夫です。が、同じ鉢を使用する場合はこびりついた根や土をよく洗い流し日なたでよく乾かしてから使用します。
まず鉢から出す際は株元を持ち根を崩さないように取り出し、古い土を落とします。株分けできるものはここで株分けしましょう。
ここで注意。植物には古い根を切り戻すものと根を切ると弱って枯れてしまうものもあるので事前によく調べておきます。
鉢底にネットをひき、その上に軽石を敷き詰めて(鉢底が見えなくなるくらい)土を少し入れ、そこに古い土を落とした苗を真ん中にいれ、周りから土を入れます。根がかくれるまで土を入れたら、割り箸などで優しくつついて土と根に隙間がないように馴染ませます。強く沢山強くと根が痛むので優しく整える程度で。
必ずウォータースペースをあけまておきましょう。剪定が必要なものはここで剪定をしておきます。植え替えが終わったらたっぷり水をあげて、1週間ほど明るい日陰で管理します。

7.まとめ

植え替えは面倒ですが植物が健康に大きく育つ為には必ず必要なことです。特に特別なものを用意する必要もなく難しい作業ではないので必ずやりましょう。長く放置していると大きくならずに弱って枯れてしまったり、根が周りすぎて鉢から抜けなくなり鉢を壊す手間がかかります。