ショウキズイセン(鐘馗水仙)の育て方

2019年12月3日秋の花,多年草,季節の花,宿根草,球根植物,ヒガンバナ科

ショウキズイセン 

鍾馗水仙は彼岸花の仲間でその姿は彼岸花にそっくりで、しばしば黄花彼岸花とも言われていたりします。
中国からの帰化植物といわれており九州、四国、沖縄など温かい地域では自生している姿が見られます。
秋咲きの多年草で彼岸花よりも少し遅れて10月頃に開花します。
1本の花茎から数輪の花を横向きにつけ花弁の先は反り返り雌しべと雄しべは長く突き出て、群生すると凛として美しく、ショウキズイセンの黄色は彼岸花の赤が与えるイメージとはまた違うなんとも温かみのある姿が圧巻です。
姿かたちはよく似ていても色が違うとグッと印象が変わります。彼岸花の穢れのない素直な赤は神秘さと美しさ、恐ろしさ、様々な感情を呼び起こしてくれます。

科名 ヒガンバナ科 多年草
属名 ヒガンバナ属 花色 黄色
学名 Lycoris traubii 草丈 20~50cm
耐寒性 強い 日照条件 日当たり
耐暑性 強い 夏前に葉が枯れる その他 球根植物 花後に葉が出る
 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
開花🌼🌼
肥料🍦🍦🍦🍦🍦🍦🍦
植え付け
植え替え
🌱🌱🌱

1.性質と生育環境

ショウキズイセンは球根植物で、6月~8月に日当たりがよく水はけがよい場所に植え付けます。
鉢植えも可能ですが地中深く根を張るため深さ30cm~の縦長の鉢を用意してください。
彼岸花よりも少し遅れた9月下旬~10月に開花します。花期は葉がなく、花が終わった後に線状の細長い葉が生え始め、夏前まで葉だけで過ごします。

ショウキズイセンの花後直ぐに葉が生える↓

2.用土

市販の花苗の土か、赤玉土7・腐葉土3のブレンド土に固形の緩効性肥料を混ぜ込みます。
培養土の場合は元肥が配合されているので不要です。
水はけ、水持ちの良い土壌にします。
ショウキズイセンは地中深く根を張るので最低でも
深さ30cm~程耕しておきましょう。

3.水やり

地植えは年間を通して降雨に任せます。
球根を植え付けてから開花までは土が乾かないように様子を見て水をあげてください。
鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。
夏の間は葉がなくなり休眠していますが、2週間おきくらいに水をあげてください。

4.肥料

植え付けの際に固形の緩効性肥料を混ぜ込みます。
花が終わり葉のみになった10月~4月ごろまで1カ月に1回固形の緩効性肥料を与えるか薄めた液体肥料を与えてください。
夏~開花中は追肥はいりません。

5.植え付け・植え替え・増やし方

植え付けは6月~8月に行います。
堀上の必要はありませんので植えっぱなしでokです。
鉢植えは2~3年を目安に植え替えをします。
株分けで増やすことができ、植え替えと同時に株分けをして増やしましょう。