ナツズイセンの育て方 夏水仙
ナツズイセン
科名 | ヒガンバナ科 | 生 | 多年生植物 |
属名 | ヒガンバナ属 | 花色 | ピンク |
学名 | Lycoris squamigera | 草丈 | 50~70cm |
耐寒性 | 普通 | 日照条件 | 日向 |
耐暑性 | 強い | その他 | 球根植物 |
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
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開花 | 🌼 | 🌼 | ||||||||||
肥料 | ||||||||||||
種蒔き | 🌱 | 🌱 |
夏水仙はヒガンバナ科の多年草で、葉が水仙に似ており花が8月頃に咲くことから夏水仙と呼ばれています。
長さ60cmほどになる太い茎が真っ直ぐに伸び、一本の花茎から薄桃色のラッパ状の花が複数咲きます。
春に水仙によく似た葉が出て5月末頃には枯れ、その後8月頃に蕾をつけた花茎が出ます。
開花期は葉がなく茎と花だけなので裸百合なんて言われたり。
古くに中国から渡来し現在では寒冷地を除いた日本全国各地に自生している姿が見られます。
学名の表記が‘Lycoris’とありますが、甘味料として多く利用されているマメ科のリコリス‘Licorice’(スペインカンゾウ)とは別物です。
開花期間は1〜2週間程と短いですが、真夏の花が少ない時期に凛とした美しさのある薄桃色の花を咲かせてくれ、群生すると見応えがあります。
1.性質と生育環境
夏水仙は耐寒性、耐暑性があり戸外の日当たりが良く風通しの良い場所で地植え、鉢植えにして育てます。
植え付け時期は7月〜8月の夏植え球根です。
全国各地で自生していることから強健で育てやすく一度植えてしまえば植えっぱなしで良いので(土が凍るような寒冷地は除く)管理し易い植物です。
夏に開花した後は地上部がなくなり翌年の春に草丈が20㎝程の水仙によく似た葉を出して、夏に花を咲かせるというサイクルを繰り返します。
春に芽吹いた葉が枯れる5月末頃から、夏に花茎が出る8月頃までが休眠期にあたり、地上部がなくなる秋〜冬の間は根は土中で活動しています。
2.用土
市販の花の土か、赤玉土7・腐葉土3のブレンド土に固形の緩効性肥料を元肥として混ぜ込んだもの。
水がたまらない水はけの良い場所に植え付けます。
3.水やり
地植えは降雨に任せます。
真夏の日照りが続いて土がカラカラに乾いているようなら様子を見ながら水をあげてください。
鉢植えは土の表面が乾いてからたっぷり水をあげてください。
秋〜春は地上部がなくなりますが生育期間中で根は土中で活動しています。
ですから土が乾いたら水をあげてください。
水は与えても与える頻度は控えめに、地上部がないので通常よりも乾かし気味にしてください。
4.肥料
地植えにした場合はあまり肥料を必要としません。
植え付け、植え替えの際に固形の緩効性肥料や有機肥料を混ぜ込む程度で良いです。
鉢植えの場合は植え付け、植え替え時に固形の緩効性肥料を混ぜ込み、生育期に入る2月〜3月頃に固形の緩効性肥料を与えます。
5.植えかえ・増やし方
植え替え時期は春先に芽吹いた葉が完全に枯れてしばらく経ってから、花茎が伸びるまでの休眠期の6月〜7月です。
球根を掘り起したら速やかに新しい土に植え替えます。
この時掘り上げたままにしたりせずにその日のうちに植え替えましょう。
地植えは5年を目安に植え替えをします。
植え替える際は深く掘り起こし根を傷付けないように気をつけます。
何年も植えっぱなしにしていると花数が少なくなり、植え付けて数年経った球根は分球して肥大するのでそれぞれ分けて増やします。
鉢植えは2〜3年を目安に植え替えと同時に株分けをします。