レースラベンダーの育て方

レースラベンダー
科名 | シソ科 | 生 | 多年生植物 |
学名 | Lavendula pinnata | 花色 | 紫 |
属名 | ラヴェンデュラ属 | 樹高 | 50cm |
耐暑性 | 弱い | 日照条件 | 半日蔭~日向 |
耐寒性 | 弱い | その他 | アルカリ性 常緑性低木 |
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
開花 | 🌼 | 🌼 | 🌼 | 🌼 | 🌼 | 🌼 | ||||||
肥料 | 🍦 | 🍦 | 🍦 | 🍦 | 🍦 | 🍦 | ||||||
植え付け 植え替え | 🌱 | 🌱 | 🌱 | 🌱 | 🌱 |
プロテストエカス系のレースラベンダーはその名の通り葉に細かい切れ目が入っておりレースのような葉が特徴のラベンダーです。
四季咲き性で春と秋に開花し、香りは弱めなのでドライフラワーにするには不向きです。
高温多湿と寒さに弱く日本の気候では育てにくいラベンダーと言えます。
蒸れるのを嫌うので、地植えではなく素焼き鉢のような通気性にとんだ鉢で育てると管理しやすくなります。
春になると多種多様なラベンダーが市場に出回り、レースラベンダーの特性を知らずに購入すると育てにくく感じてしまい、ちょっぴり後悔してしまう方もいるかと思います。ですがラベンダー個々の性質を知ってその性質に合わせて育てていくと元気に育ってくれます。
1.用土と肥料
用土は市販の花苗の培養土、またはラベンダー専用土、自作するのであれば赤玉土7・腐葉土3をブレンドしたものを用意しましょう。
1割程赤玉土の大粒を混ぜ込み排水性と通気性を高めた用土にして下さい。
ラベンダーは酸性土壌を嫌う性質があり酸性土壌では丈夫に育ちにくく、土壌をアルカリ性に保つ必要があります。
そこで植え付けの2週間前には土壌に苦土石灰を適量混ぜ込み、土壌を中和させる作業を行いましょう。
肥料は春と秋の開花期間に緩効性肥料を月に1度与える程度で良いです。
2.植え付け場所
レースラベンダーは高温多湿と寒さに弱く、日本の気候では育てにくい植物です。
上手く管理するには地植えではなく鉢植えが無難です。
素焼き鉢のような通気性の良い鉢に植え付けます。
春と秋は日中日の当たる場所で、梅雨〜夏は雨の当たらない軒下の半日陰になる風通しの良い涼しい場所で管理し、冬は霜に当たらない氷点下にならない場所で管理します。
寒冷地など雪が多い地域や山沿いの地域では室内にとりこみます。
室内の日当たりの良い暖房の風が直接当たらない場所に置きましょう。
3.性質と水やり
ラベンダーはアルカリ性の土壌で元気に育ち、風通しの良い涼しいカラッとした気候を好みます。
日本の梅雨~夏季の高温多湿に非常に弱く、蒸れると枯れてしまうので降雨を避け、水やりは土が乾いてからたっぷりあげます。
梅雨時期は特に土壌が長期間多湿にならないよう注意します。
北海道の広大な畑でラベンダーの栽培が可能なのは、北海道には梅雨がなく真夏も心地よい涼しい風が吹く気候のおかげです。
4.剪定
開花期が終わる梅雨前に上部の3分の1を円を描くような形で剪定します。
葉がレース状でかさばりやすいので風通しを良くするために混み合った部分もすかすようにして剪定しましょう。
秋に花が咲いた後も同様に剪定行うと春に向けて脇芽を出してこんもり大きく育ちます。
通常ラベンダーは香りが強く刈り取った花は乾燥させてポプリなどに使用しますが、レースラベンダーは香りが弱いので残念ながらポプリには不向きです。

