クチナシ(ガーデニア)の育て方
クチナシ
科名 アカネ科
属名 クチナシ属
学名 Gardenia jasminoides
別名 ガーデニア
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6月〜7月に強く甘い芳香のある白い花を咲かせる常緑低木。
基部が筒状で先が広がる細長い6枚花からなる一重咲き品種は10月〜11月に結実します。
品種改良された園芸種である八重咲き品種はバラを思わせる優雅な白い花が美しく見応えがあり、茂りも良いですがこちらは結実しません。
ガーデニアの果実は繊維やたくあん、きんとんなど食品の黄色着色料として使用されており、更に山梔子(さんしし)または梔子と称され生薬として利用されています。
1.性質と生育環境
クチナシは年間を通して戸外の日当たりで育てます。
真夏のみ強い直射日光を避け、午前中に日の当たる半日陰になる場所へ移動するか日除けを施して下さい。
地植え鉢植えが可能ですが、寒冷地では移動させられる鉢植えの方が掘り上げの手間が入らないので管理しやすいです。
暖地では戸外で越冬できますが、霜が多く寒風が吹き付ける地域では室内で越冬させます。
多少耐陰性がありますが、真夏以外は十分に日に当てないと花付きや結実が悪くなります。
初夏に開花する花は咲き始めは白く次第に黄色になり茶色に朽ち果てます。
花ガラは小まめに摘み取りましょう。
花後の6月〜7月と9月頃に翌年開花する花芽が出ます。
夏の訪れを象徴する甘い香りにとても癒されます。
一重咲き品種のみ10月〜11月に結実し、黄色ー橙色ー赤色と熟していきます。
2.用土
市販の花の土か、赤玉土7・腐葉土3のブレンド土。
特に土質は選びませんが、水はけが良い土壌に植え付けましょう。
3.水やり
地植えの場合は降雨に任せます。
真夏の日照りが続く場合は様子を見てカラカラになっているようなら随時水を与えます。
クチナシは乾燥に弱いので水切れに注意して下さい。
鉢植えは土の表面が乾いてたらたっぷり水をあげて下さい。
真夏は水切れが早いので朝晩の2回水をあげましょう。
真夏に水切れが早く株が弱るようなら真夏の間だけ半日陰〜明るい日陰へ移動または日除けを施してして日照りによる蒸散と乾燥を防ぎます。
4.肥料
気温が上がり始め成育期に入る3月と、開花が始まる6月に固形の緩効性肥料か油粕を与えます。
さほど肥料を必要とせず年に2回ゆっくりと効くタイプの肥料を与えましょう。
5.植え替え
2年〜3年に1回、4〜6月に植え替えをします。
6.剪定
クチナシは花が終わる7月と9月に翌年開花する花芽をつけます。
花後に強く刈り込んでしまうと翌年の花芽まで刈り込んでしまい、翌年の開花量が少なくなってしまいます。
このような事から7月の花が終わって直ぐに新芽を残して古い枝のみ刈り込みます。
7.増やし方
挿し芽で増やすことができます。
5月〜7月に今年出た健康な枝の先端を10〜15㎝の長さに切り、先端の葉を3枚ほど残して下葉を取り除き1時間ほど水に挿します。
十分に吸水させたら挿し芽専用土か赤玉土など清潔な土に挿し、明るい日陰で水を切らさないように管理します。
およそ1ヶ月〜2ヶ月で発根します。
発根に成功したら鉢に植え替ましょう。
地面を這うタイプで枝と地面が接触した部分から発根するものは株分けで増やせます。