グラジオラス(夏咲き)の育て方
グラジオラス(夏咲き)
科名 | アヤメ科 | 生 | 多年生植物 |
属名 | グラジオラス属 | 花色 | 赤・橙色・黄色・白・ピンク・青 |
学名 | Gladiorus L | 草丈 | 80~100cm |
耐寒性 | やや弱い 霜が降りる寒冷地では掘り上げる |
日照条件 | 日向 |
耐暑性 | 強い | その他 | 球根植物 |
グラジオラスは春植え夏咲き球根で剣のように平く鋭く尖った硬めの葉と赤,橙色、黄色、白、ピンク、青など様々な色合いを持った品種があり花の少ない真夏に鮮やかな花を咲かせ、猛暑の中さみしくなりがちな夏の花壇を彩ってくれます。
春咲きの品種もありますがこちらでは夏咲きのグラジオラスの紹介になります。
球根を植えつけてからおよそ90日〜100日で開花し、開花期間は1ヶ月ほどです。
植え付けの適期が霜の心配がなくなる3月〜5月と長いので、複数の球根を時期をずらして植えつけて梅雨〜初秋まで長期間花を楽しめるようにすると見応えがあります。
耐寒性がやや弱く土が凍るような寒冷地では秋に葉が完全に枯れる前に掘り上げて越冬させます。
土が凍る程の寒さになるような事がない暖地では戸外で植えっぱなしで越冬できます。
1.性質と生育環境
グラジオラスは日中日の当たる水はけが良い場所に植え付けます。
草丈が高く強風で倒れやすいため支柱で支えてあげるか根元部分を土寄せして支える、風があまり強く吹かない建物の側に植え付けます。
球根を植え付けてからおよそ90日〜100日で開花するので花を咲かせたい時期から逆算して植え付けると良いでしょう。
梅雨時期に開花させたくなかったら、地域により梅雨明けを時期を想定して植え付けてみてください。
10月以降になるとだんだんと葉が黄色くなり枯れ始めます。土が凍るような寒冷地では、葉が完全になくなってしまう前に球根を傷つけないように掘り上げて土を落とし、風通しの良い日陰で1ヶ月程十分に乾かし、その後は通気性の良いネットか紙袋に入れて凍らない場所で越冬させます。
土が凍る心配のない暖地では植えっぱなしで越冬出来ます。グラジオラスの球根は球茎(茎が肥大して球状になったもの)で、植え付けた春〜秋にかけて新たな球茎ができ、秋頃には木子ができます。
掘り起こした時にそれぞれ状態が良いものを残して切り離し翌年春に植え付けます。
木子とは
グラジオラス、オニユリ、カノコユリなどに見られる茎の下部の節のえき芽が肥大してできる小球根で母球よりも小さい球が複数つく。木子はそのまま植え付ける事ができ、開花できるようになるためには植物の種類によるが数年の期間を要する。木子は無性生殖によるもので親株と全く同じ遺伝子を受け継ぐ。
2.用土
市販の花の土や球根の土、ブレンドするなら赤玉土7・腐葉土3。水が溜まらない水はけが良い場所に植え付けましょう。
グラジオラスは風で倒れやすいので株元に土寄せしてあげるといくらか支えになります。植え付けは10㎝の深さに植え付けます。
3.水やり
地植えは降雨に任せます。真夏の日照りが続き土がカラカラになっていた水をあげてください。
鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷり水をあげてください。
掘り上げ後は乾燥させて貯蔵するので一切水やりは必要ありません。
暖地で地植えのまま、鉢に植えたまま越冬させる場合も冬の間は休眠しているので水やりは必要ありまあせん。
地植えは降雨に当たるくらいで多湿の状態が続かなければ良いですが、霜柱が発生するような地域では掘り上げてください。
4.肥料
4月〜6月に植え付けの際に固形の緩効性肥料を与えてください。
翌年の春も同様に。肥料はあまり必要としませんが、鉢植えで生育が悪いなと感じるようなら春〜夏に月に1回固形の緩効性肥料を与えてください。